AIコンサル定例 / 10月1日

Chatworkから使う資料作成AI

2026年10月1日(木)9:00〜10:00
作成:株式会社デジライズ

9月11日にいただいた「提案書を作り続けるAIを1体置き、全社員がそこへ依頼する」構想のうち、 Chatworkとの連携について、仕組み・常時起動PCの要否・設定手順をまとめました。 本日は05の決定事項を決めさせてください。決まれば、そのまま試用の準備に入れます。

01

9月11日のご要望への回答

ご構想は実現できます。Chatworkに専用アカウントを1つ作り、そこへ依頼する形です。 Chatwork社が公式に公開している接続部品(MCPサーバー)を使うため、試用から全社展開までは開発を伴いません。

ご要望回答段階
1体のAIに全社員が依頼する Chatworkの専用アカウントにメンションして依頼します。小林様がスキルで教育した内容が、そのままこのAIの中身になります 試用から
Chatworkのまま使いたい 公式MCPサーバーで接続します。開発は不要で、設定のみです(04で手順を記載) 試用から
約2,500ルームに参加している 問題ありません。専用アカウントは招待されたルームにしか参加しないため、小林様が参加中の約2,500ルームを見に行くことはありません 試用から
1時間ごとに動きを報告させる 定期実行で、その間の依頼と返答をまとめて小林様宛てに送ります 試用から
結果を他の方に見せない 専用アカウントとの1対1のチャット(ダイレクトチャット)で受ければ、返信は依頼した本人にだけ届きます(02で詳述) 試用から
人によって見せる情報を変える 送信者を権限表と照合し、渡す情報を切り替える仕組みが必要です。この部分は開発を伴います 第3段階
社内マニュアルを読ませ、回答を蓄積する 回答した内容をマニュアル側へ書き戻す仕組みを設けます 第3段階
伝言を相手に合わせて要約・転送する 受け取り手の権限の範囲で要約して送ります。出し分けと同じ仕組みの上に載せます 第3段階
Slackの既製連携(Claude Tag)について 今回のご要望には合わないため採用しません。 対応はSlackのみでChatworkは対象外、情報が届く範囲は「誰が聞いたか」ではなく「どのチャンネルで聞いたか」で決まり、 返答はチャンネルの全員が読める設計です。あわせてTeam/Enterpriseプランが前提になります。

進め方

段階内容開発
第1段階 専用アカウントを1つ立て、3〜5名・2週間で試用する 不要
第2段階 試用の結果を見て、全社へ展開する 不要
第3段階 人ごとの情報の出し分け・マニュアルへの書き戻し・伝言の転送 必要
02

仕組み ─ 依頼できる場所とスキルの指定

社員の方はChatworkに書くだけです。PCで動くAIが1分ごとに依頼を確認し、資料を作って同じチャットへ返します。

依頼から返信までの流れ

Chatworkで専用アカウントに依頼 → PCのAIが1分ごとに「自分宛ての未読」を確認 → スキルに沿って資料を作成 → Googleドライブに保存 → 同じチャットへリンクを返信

依頼できる場所

グループのほか、専用アカウントとの1対1のチャット(ダイレクトチャット)からも依頼できます。どちらから頼んでも、同じAIが同じスキルで作ります。

専用アカウントを御社の組織に1ユーザーとして追加すれば、組織内のユーザー同士は自動でコンタクトになるため、 社員の方はコンタクト申請なしでダイレクトチャットを始められます。

依頼時にスキルを指定する

スキルは説明文をもとにAIが自動で選びますが、依頼の頭に付ける目印を決めておけば、指定したスキルを確実に使わせられます。

目印の種類は05で決めていただきます。対応表はAIへの指示書に組み込み、返信には「使用スキル:〇〇」を必ず明記させます。

取りこぼしを防ぐ設計 メッセージを既読にするのは返信を送った後にします。 PCの再起動などで確認が1回飛んでも、依頼は未読のまま残るため、次の確認で拾われます。

先に知っておいていただきたい制約

項目制約対処
返信までの時間 確認は1分ごとで、資料の生成にも数分かかります 受付の返事を先に返し、完成後に改めて投稿します
完成した資料の渡し方 公式MCPサーバーには、Chatworkへファイルを添付する機能がありません 資料はGoogleドライブに保存し、そのリンクを返信します。閲覧はドライブのフォルダ権限に従います
投稿の頻度 Chatworkの投稿はルームごとに10秒10回まで 同時に処理する件数を絞ります
03

常時起動PCは必要か

開発なしで、依頼に数分で応える形にするなら必要です。 1分間隔の確認と、Chatwork公式MCPサーバーの両方が使えるのは、PC上のデスクトップアプリだけのためです。

動かす場所の比較

項目A. 常時起動PCB. クラウドの定期実行C. 開発して動かす
PC 1台を起動したままにする 不要 不要
依頼の確認間隔 最短1分 最短1時間 即時(Chatworkから通知を受ける)
Chatworkとの接続 公式MCPサーバーをそのまま使える 使えるのはタスクごとに設定するコネクタのみ。公式MCPサーバーはPC上で起動する形式のため、そのままでは使えない見込み(要検証) Chatwork APIを直接呼ぶ
開発 不要 不要 必要
評価 試用に推奨 応答が遅い 第3段階で検討

PCの条件

  • macOS 13以降、またはWindows 10(1809)以降。メモリ4GB以上
  • 電源とインターネットに常時つながっていること
  • スリープしないこと。デスクトップアプリの設定「Keep computer awake」を有効にします。ノートPCは蓋を閉じるとスリープするため、開けたまま設置します
  • 高性能である必要はありません。処理の大半はクラウド側で行われます
PCが止まっていた場合 電源断やスリープの間は動きません。依頼は未読のまま残るため、PCが復帰した後の確認でまとめて拾われます。 動かなかった時間帯とその理由(スリープしていた等)は、デスクトップアプリの実行履歴で確認できます。
04

設定手順

弊社担当者のChatworkアカウントで手順2〜5と同じ設定を行い、「未読の確認・依頼の読み取り・スキルでの資料作成・リンクの返信」まで動作することを確認しています。 専用アカウントでの手順1、定期実行(手順7)、他の方からの依頼の検知(手順8)は、試用の初日に確認します。所要時間の目安は、アカウントの用意を除いて1時間ほどです。

  1. Chatworkの専用アカウントを用意する

    専用のメールアドレスでアカウントを作成し、管理者設定画面から御社の組織に1ユーザーとして追加します。アカウント名が、社員の方がメンションする「AIの名前」になります。

    御社
  2. 専用アカウントでAPIトークンを発行する

    専用アカウントでログインし、右上のアカウント名 →「サービス連携」→「APIトークン」から発行します。トークンはこのアカウントの鍵にあたるため、PCの設定にだけ使い、チャットやメールには貼らないでください。

    御社
  3. PCを準備する

    次の4つを入れ、Claudeのアカウントでログインします。

    • Claudeデスクトップアプリ(Codeタブを使います)
    • Claude Code(コマンド版):ターミナルで curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash(Windowsは irm https://claude.ai/install.ps1 | iex)
    • Node.js 22以降(Chatwork公式MCPサーバーの動作に必要)
    • Googleドライブ(パソコン版):完成した資料の保存先として使います

    あわせて、デスクトップアプリの設定 →「Desktop app」→「General」で「Keep computer awake」を有効にします。

    弊社
  4. Chatwork公式MCPサーバーを登録する

    ターミナルで次を実行します。「ここにトークンを貼る」の部分は、手順2のトークンに必ず置き換えてください。置き換えずに実行すると、認証エラーになります。

    claude mcp add chatwork -s user -e CHATWORK_API_TOKEN=ここにトークンを貼る -- npx -y @chatwork/mcp-server

    登録できたかは claude mcp list で確認します。chatwork … ✔ Connected と表示されれば完了です。

    弊社
  5. 接続を確認する

    Codeタブで「Chatworkの自分の未読数を教えて」と頼み、数字が返ってくることを確認します。続けて、マイチャットにテスト投稿させ、Chatwork上に表示されることを確認します。

    弊社
  6. スキルと指示書を置く

    使うスキルのフォルダをPCの ~/.claude/skills/ に置きます。あわせて、目印とスキルの対応表、返信のルール、禁止事項をまとめた指示書を用意します。

    弊社
  7. 定期実行を登録する

    Codeタブのサイドバー「Routines」→「New routine」→「Local」を選び、名前・指示内容・作業フォルダを入力します。1分間隔は選択肢にないため、登録後にCodeタブで「このタスクを毎分実行にして」と頼んで設定します。

    登録直後に「Run now」で一度実行し、表示される確認をすべて「常に許可」にします。これで、以降の実行が確認待ちで止まらなくなります。

    【指示内容の例】
    1. 自分宛ての未読(get_my_status)を確認する。0件なら何もせず終了する
    2. 許可されたルームだけを対象に、未読とメンションのあるルームを確認する
    3. グループは専用アカウントへのメンション、ダイレクトチャットは未読メッセージを依頼とみなす
    4. 依頼の頭の目印で使うスキルを決める(【提案書】→提案書スキル 等。目印なしは内容から選ぶ)
    5. 資料を作成し、Googleドライブの所定フォルダに保存する
    6. 依頼のあったチャットに「できました」・リンク・「使用スキル:〇〇」を返信する
    7. 返信を送った後に、そのメッセージを既読にする
    禁止:許可されていないルームへの投稿、メッセージの編集・削除
    弊社
  8. 動作を確認する

    試用メンバーの方から、グループでのメンションと、ダイレクトチャットでの依頼をそれぞれ1件ずつ送っていただき、両方に返信が届くことを確認します。

    双方
05

決めていただくこと・ネクストアクション

決めていただくこと

項目選択肢弊社の推奨
動かす場所 A. 常時起動PC / B. クラウドの定期実行 / C. 開発して動かす A。試用は既存のPC1台で開始
依頼の受け方 グループチャット / ダイレクトチャット / 両方 両方。見せたくない依頼はダイレクトチャットで
依頼の種別(目印) 【提案書】【AI資料】【メルマガ】【バナー】ほか 試用は【提案書】から始め、順次追加
専用アカウント AIの名前 / 組織に1ユーザー追加するか(ご契約中のプラン) 組織に追加。コンタクト申請が不要になります
対象のルームとメンバー 試用ルーム・参加者 専用ルーム1つ・3〜5名・2週間
資料の保存先 Googleドライブのフォルダと閲覧権限 試用専用のフォルダを1つ作成
定期報告 要否・頻度・宛先 1時間ごとに小林様宛て

ネクストアクション

担当内容手順
御社 常時起動PCのご用意 03
御社 専用アカウントの作成と組織への追加、APIトークンの発行 04-1〜2
御社 試用ルームの作成とメンバーのご招待 05
弊社 PCの設定、公式MCPサーバーの登録、指示書と対応表の作成、定期実行の登録 04-3〜7
双方 動作確認と、試用結果をもとにした全社展開の判断 04-8